2017年06月14日
昨日のブログで、厚生年金の加入について
お給料のデータが国税庁から年金事務所に
送られると取り上げました。
すずたけがいつも、法人セミナーなどで
お話しするテーマの一つが
「厚生年金の加入」です。
医療法人成りのデメリットに
厚生年金にしなければならない
と、主張していることが嫌いです。
少しシミュレーションをイメージでご説明します。
(全く数字は適当です)
〇〇市には、歯科医院が70軒、クリニックが100軒
病院が4つあるとします。
歯科衛生士さんは70人働いています。
70軒歯科医院に1人平均雇用しているとすると
60軒は個人医院で厚生年金未加入のため
歯科衛生士さんの60人÷70人=85%は国民年金になります。
そうすると、老後は国民年金で
月6万円少々で生活しなければならないことになります。
ちなみに結婚して、サラリーマンの旦那さんの扶養に入れば
自分で国民年金を支払わなくても
国民年金を受け取ることができます。
これではDHさんは、一生の仕事になりませんよね。
どなたかと結婚してリタイアすることが
DHさんの老後の安心に繋がります。
一方、看護師さんはどうでしょうか。
同じく、100軒のクリニックに100人働いているとします。
50軒は法人クリニックなので、50%が国民年金かと思いきや
4軒の病院と老人保健施設などなどに
約400人の看護師さんが勤務しており
50人÷500人=10%が国民年金で
90%の看護師さんは厚生年金に加入していることになります。
全くアバウトのイメージだけの数字ですが
職業として看護師さんと歯科衛生士さんの魅力の違いは
こんなところにもあるのではないでしょうか。
歯科衛生士さんの職業としての魅力をアップするためにも
ぜひ、歯科医院の皆さんも積極的に厚生年金に加入しましょう。
余分な一言ですが、
個人医院ではスタッフ分の厚生年金しか加入できませんが
医療法人にすれば、院長先生ご夫婦も厚生年金に加入ができます。
この様に考えると、厚生年金の負担
実はデメリットではなくメリットだということになります。