2016年04月30日


すずたけの机の上には
ずっと読まなくては、
と思ってなかなか手がつけられない
『トイレ学大事典』
柏書房(なんと定価12,000円)
トイレ学大事典
日本トイレ協会(編さん)
柏書房
¥12,960
日本のトイレが
いかに素晴らしいか
よくわかる本です。
第1ページ目には、
すずたけも取り上げた
新東名高速道路 清水パーキングエリア
の写真が出ています。
本の目次を見るだけでも
勉強になります。
トイレの歴史
商業施設のトイレの歴史(小林純子)
排泄物の科学とトイレメンテナンス
トイレと都市計画/地域計画
道の駅とトイレ(伊藤正秀)
高速道路のトイレ(赤坂俊幸)
阪神・淡路大震災とトイレ(山本耕平)
東日本大震災とトイレ(秦好子)
トイレと建築学
バリアフリーデザインとトイレ(小林一正)
歴史的に見た病院のトイレ空間(長澤泰)
バリアフリー法とトイレ(川内美彦)
歴史的に見た
病院のトイレ空間は、
ナイチンゲール病棟
(「患者に害を与えないこと」と定義した
数十ベッドを大部屋に収容)
の集中型トイレから始まりました。
日本でも病棟に男女別の
集中型トイレを主流とする時代から
病人のベッドに近い窓際の位置に
トイレを配置した
「分散型」になりました。
長くなりますが、本文より引用
一方、健康人より歩行困難な病人の立場から見れば、トイレが二〇〜三〇m先にあると、そこまでたどり着くことは無理である。以前に実施した排泄介助調査の結果、七五%の患者がトイレで用の足せる可能性のあることがわかった。
患者がゆっくりと占有できるトイレを持つことは、身体的・精神的に尊厳を持って病気と闘う「武器」を提供すると考えた方がよい。二〇一一年(平成二三)三月一一日に発生した東日本大震災の避難所でも、トイレへ自由に行けないために食事や水の摂取を控えた結果、多くの被災者が体調を崩したことは、大きな問題となり、これは一九九五年(平成七)の阪神・淡路大震災でも同様であった。
分散型にする場合の留意点や
車イスで使用する場合のサイズなど
ありとあらゆるトイレの情報が満載の1冊です。
