2009年11月30日
いろいろ役に立つ事が多いため再度取り上げます。
ハーバード大学病院使用
「医療事故:真実説明・謝罪マニュアル」
〜本当のことを話して、謝りましょう〜
2006年11月16日に東京大学医療政策人材養成講座 有志
「真実説明・謝罪普及プロジェクト」メンバーが翻訳されたものです。
ハーバード大学関連病院が、医療過誤などに対する
病院の対処方法についてまとめられたレポートです。
本文は60ページくらいですが、
わかり易く2ページ12項目についてまとめられたエッセンス版が便利です。
--------------------------------------------------------
★1 インシデント(医療事故)発生直後の情報公開についての一般原則
・インシデント発生についての事実だけを伝えましょう――すなわち、何が起きたかということを伝え、どのようにしてなぜその結果が起きたのかあなたが信じていることは伝えないようにしましょう。
・信頼できる情報が手に入ったときには、適切なタイミングで情報提供しましょう。
・さらなる診断や治療について、あなたが推奨することを説明しましょう。
・今後の予想される経過の見通しについて説明しましょう。
★2 十分に情報を伝えるための4つのステップ
1. 患者さんとご家族に何が起こったかを話します。
2. 責任をとります。
3. 謝罪します。
4. 今後の医療事故を予防するためになされることを説明します。
★3 だれが、どのようにコミュニケートするか
・信頼されている医療従事者が、最初のコミュニケーションを主導しましょう。
・次の治療を担当する人が、その次のコミュニケーションを主導しましょう。
・患者さんの主任看護師を、コミュニケーションに関与させましょう。
・コミュニケーションの技術について、スタッフにコーチしましょう。
・静かな個室の空間を、コミュニケーションの場所に選びましょう。
(以後12まで続く)
--------------------------------------------------------
最近では患者さんも治療について詳しくなってきています。
従来なら曖昧で済まされた事もしっかり謝罪をしなければならない場合もあります。
大きな事故でなくとも、このマニュアルの流れに沿って対応するととても役立つと思いました。
ハーバード大学病院使用 謝罪マニュアル(エッセンス版) ※PDF※