2005年08月17日


普段は自分自身が患者さんであったり
家族を連れて受診をしているのに、
職場として入ると患者さんの立場を忘れてしまうのではないかということです。
なぜかを考えてみると、
1つは白衣や制服を身に着けることでの気持ちの切り替え、
極端な例えですが、学校や軍の制服と同じ効果だと思います。
間違いを犯さないためには、 この気持ちの切り替えは大切なのですが、
ユニフォームの心の中には温かい気持ちを 忘れずに持って頂きたいと思います。
それほど難しい事でもなく、
毎朝、自分の心の中にソフトボールくらいの球を意識して、
その中の芯にポッと火をつけるイメージを持つだけで
ずいぶん優しい気持ちになれると思います。
もう一つは縄張り意識ではないでしょうか。
患者さんが入ることのできないカウンターの内側に立っているだけで、
意識が切り替わっています。
これは患者さんの縄張りである待合室の中へ
できるだけ出て行くようにすることで
患者さんの意識と自分の意識を交差させ、
イメージを共有化することが大切だと思います。
よくある様に、患者さんの役になるロールプレイングをしたりする事も
効果があると思いますが、私服を着て、待合室から診察室に入ってみるだけでも
ずいぶん不思議な雰囲気を感じていただけます。
それぞれの医院でマンネリにならないよう、
毎月一回、私服ミーティングや私服院内ツアーをしてみると
面白いかもしれないですね。
