防災・安全管理 記事一覧
2023年09月06日


2023年8月26日付『日本経済新聞』
「ドキュメント日本」のコーナーに
「カスハラ」見逃さない
顧客の厳しい言葉に、やむなく退職・・・
国も労災対象に追加
という記事が掲載されました。
記事の中にありますが
厚労省が2020年に行った調査では
カスハラを経験した労働者は15%
セクハラは10%
パワハラは31%ということです。
クリニックでは
ペイシャントハラスメント、ペイハラですが
やはり最近増えている印象がありますので
記事より厚生労働省のカスハラ対策マニュアルの
一部を引用させていただきます。
スタッフと院内勉強会で取り上げてみましょう。

2023年08月31日


保健所の診療所への立入り調査が
再開しています。
色々なところから伝わってくるお話では
保健所担当者は
保健所のホームページにも掲載されている
チェックリストで確認していることが多く
医院に備えておく必要のある指針が
5項目ありました。
1.医療の安全管理のための体制確保
・医療に係る安全管理のための指針は整備されているか。
2.院内感染防止対策のための体制確保
・院内感染対策のための指針は策定されているか。
3.医薬品に係る安全管理のための体制確保
・医薬品の安全管理のための業務に関する手順書が作成されおり、手順書に基づく業務が実施されているか。
5.診療用放射線に係る安全管理のための体制確保
・診療用放射線の安全管理のための指針は整備されているか。
8.その他 (5)オンライン診療(実施している診療所のみ)
・オンライン診療を行うにあたって、オンライン診療の適切な実施に関する指針を遵守しているか。

指針作成には
厚労省のホームページ(手順書)を
参考にするとよいと思いますが
「医薬品の安全使用のための業務手順書」
作成マニュアルは120頁ページあるので
前書きや、巻末資料を省き
診療所では病棟、救急などをカットし
歯科は15章の歯科領域を印刷すれば
30ページくらいにまとまります。

2023年08月30日


令和6年3月までに
すべての介護事業所で
BCPプランを作成しなければいけません。
しかし、「BCPって何?」から始まって
介護のお仕事で手一杯のスタッフが
専門外のマニュアルを作るのは
なかなか困難です。
すずたけがおすすめしている
わかりやすいBCPプランの作り方は
厚労省のマニュアルをベースします。
・自然災害発生時の業務継続ガイドライン
・自然災害ひな形
自然災害発生時の業務継続ガイドラインより
自然災害ひな形より
この様に
自然災害発生時の業務継続ガイドラインと
自然災害ひな形をを並べて
「うちはどうするか?」と話し合い
詰めていくと何とかマニュアルになります。

2023年05月08日


ユニバーサルマインド研修をしていて
医院の改善点を沢山見つける、
という事例をご紹介しました。
過去ブログはこちら
そこで気付いたことですが
「防災訓練をユニバーサルでしてみたら」です。
クリニックであれば
待合室・診療室に一定割合で
高齢患者さんがいらっしゃいます。
・緊急地震速報が流れたらどうするか?
・いきなり震度6,7の揺れが発生したらどうするか?
・火災発生時の避難誘導をどうるすか?
・歯科医院であれば治療中の患者さんをどうするか?
(チェアを起こすか、その場で頭部保護か)
スタッフだけでなら
テキパキ訓練が進められる、と思いますが
障がいを持つ方や
高齢者がいらっしゃる場合
どう動いたら良いか
減災に役立つ訓練になると思います。

2023年04月03日


クリニックでも近い将来
BCPを作成しないといけなくなりそうです。
BCPのリスクマネジメントという視点からは
どうしても地震などの
自然災害への対応が中心になり
最近、いろいろなところで
刃物を抜いて
突然周りの人を切りつける事件も
発生しているので
人的災害のBCP大切だと思います。
医院の受付で
患者さんが包丁を出した!!
スタッフが自分自身の身を守るための動き。
・受付カウンターを乗り越えて逃げる練習
(レイアウトにもよります)
・スタッフルームに逃げてカギを閉める
110番通報など。
・対面している本人は110番通報する余裕はないので
気付いたスタッフが110番。
・セコムの非常ボタンを押す。
余裕がなくてもセコムから110番通報してくれる。
患者さんの安全確保。
・待合室の患者さんに声掛けして外への誘導
・マイク設備のある医院さんではマイクで放送
犯人の行動抑制。
・消火器を犯人の顔に向けて放出。
などなど、
非常事態に備える訓練もしてみましょう。

2023年03月30日


2023年3月18日付『日本経済新聞』の
「学んでお得」のコーナーに
一軒家の防犯対策という記事が掲載されました。
記事のイラストの中で

(画像引用元:2023年3月18日付『日本経済新聞』)
クリニックと共通するものリストアップすると
<窓>
・防犯フィルムを貼る
・小さな窓もしっかり施錠
・補助鍵を付ける
<入口>
・センサーライトを付ける
・カメラ、録画機能付きインターホンにする
・防犯カメラを付ける
<外構>
・ダミーカメラを付ける
・「防犯カメラ作動中」のステッカーを張る
・兵は高過ぎないようにする
記事より引用します。
綜合警備保障(ALSOK)のホームセキュリティ部門にいる松田博充さんは「空き巣は窃盗の前に下見をしている。そこで侵入者を家に近寄らせない機器として、防犯カメラやセンサーライトを設置すれば、遠目からでは防犯意識が高い家と分かり、侵入を避ける傾向がある」と話す。犯罪が増えていると感じる今日この頃です。
クリニックの防犯意識を高めましょう。

2023年03月28日


以前、電車に乗っている時に
向かい側の席お二人の
・会話から
・乗車された駅から
〇〇病院の看護師さんだろうと推測。
「〇〇部長、今日も診察が遅くて
仕事が終わるのおそくなっちゃった。」
「〇〇さん、今日も勝手な要求が多くて困っちゃう」
などなど。
また、病院の職員駐車場から
職場まで歩いていく道すがらも
ぺちゃくちゃ大声で話していると
意外に周りの住民に聞こえているのです。
なかなか職員さんに
職場以外の行動について指導は
しにくいと思いますが
このブログをネタに使っていただいて
「院外で患者さんの話や
院長の悪口を言っていると
どこで聞かれているかもわからないので
個人情報保護からも気をつけて下さいね。」
と周知しましょう。

2023年03月06日


2023年2月21日付『日本経済新聞』の記事に
「カスハラ」被害 後絶たず
コロナ禍、2割超が「増えた」
ストレスで怒りやすくという記事が掲載されました。
記事より引用
厚生労働省は、顧客や取引先のクレームや言動のうち、要求の妥当性を欠いたり態度が社会通念上ふさわしくなかったりして労働環境が害されるものをカスハラと定義する。長時間の電話や拘束、謝罪の要求のほか、SNS(交流サイト)やインターネットで従業員の名前をさらすなどプライバシーの侵害も該当する。
専門家の見方コロナ禍後
カスハラの実態や対策について専門家はどうみているのか。
関西大学の池内裕美教授(社会心理学)は「ミスを許さない不寛容な社会になっていることに加え、コロナ禍のストレスで人々の怒りの沸点が低下してカスハラにつながっている」と分析する。
医療機関でもペイシャントハラスメント、ペイハラが
増えていると感じています。
コロナのストレスでメンタルクリニックの受診者が
増えていることが裏付けかと思います。
長時間のクレームなどは
威力業務妨害になりますので
受付スタッフさんと
上手な切り返しを研修しておきましょう。

2023年02月24日


またトルコで大規模な地震が発生しました。
外国ではレンガ積みの建物が多く
レンガが崩れると被害が拡大します。
日本は地震国ですので
建物が崩壊して
下敷きになって亡くなる方は
それほど多くはないと思いますが
阪神大震災であった様に
木造家屋で火災が発生して
亡くなる被害のパターンです。
クリニックの建物そのものが倒壊、は稀として
火の元に注意することと
いつも防災訓練などをする際に
院内ハザードマップのチェックで
自院のブレーカーの場所を
お尋ねすると「?」
ブレーカーはどこにあったっけ??
という反応も多くあります。
地震などでしばらく停電した後
電源が回復すると
地震で壊れた電気器具に電気が流れ
壊れた部分でショートして火花が散って火災発生、
というパターンも見られます。
これを通電火災と呼ぶそうですが
院内の防災訓練時も
停電時はブレーカーを切る。
通電した後に電気機器の被害を確認した後に
ブレーカーを入れる。
という流れを頭に入れておきましょう。

2023年02月16日


2023年1月24日付『日本歯科新聞』の特集で
「東京都セキュリティ促進協力会に聞く防犯対策とは」
という記事が掲載されました。
診療所を守るための4つのポイント。
ポイント3 光
明るく照らして防犯効果をアップします。
〇フラッシュライト
非常時にライトを点滅させて威嚇すると同時に近所に知らせます。
〇センサー付ライト
人が近づくとセンサーで感知し、自動的にライトが点灯し、侵入者を威嚇します。
〇照明・防犯灯
門・玄関まわりなどの建物の周辺や道路を明るくすることで、夜間の防犯効果が高まります。
MMPの事務所の門にも
センサーライトをつけていますが
ご近所の病院のスタッフさんが
暗い夜道を歩いている姿をみると
センサーライトは大切だと感じています。
スタッフの通用口にセンサーライトがついていれば
ストーカーが潜んでいれば
センサーライトがチカチカして
誰かがいることがわかります。
つづく

