医院開業が頭をよぎったら:医院開業の知恵袋 記事一覧
2021年06月29日


個人的に語感をまとめてみると
その音を発音する時の
口の形、発音のメカニズムが
脳の中にイメージを形成します。
母音を発声してみましょう。
「ア」
大きく口を開き空気を流すため
開放的なイメージになります。
「イ」
キュッと口を絞って発音するので
きつい、集中するイメージ。
「ウ」
ウも口をつぼんで口の中で発音するので
内にこもったイメージ。
「エ」
口を横に広げて
口の上方から風を送り出すので
距離や時間が離れているイメージ。
「オ」
口を丸め包み込むイメージ。
「マミムメモ」
マ行は赤ちゃんがお母さんの母乳を飲む時の口の形なので
母性のイメージ。
例)ママ、マザー、ムッター
(↑は世界のお母さんの呼び方です)
ということで
医院名を考える時に
優しく包み込むイメージであればマ行とオの段。
専門性をしっかりアピールし
強い意志を表現する場合などは
イの段かもしれません。
「すずき」だと語尾がカ行イの段なので
固く、強いイメージになりますが
「すずたけ」にすると
エの段で少しまろやか。
歯医者さんでしたら
カ行・サ行が多いと固くて風が流れて
口の中がしみるイメージになります。
例えば
「ささせしか」
「ささししか」
「すせしか」
とイメージしてみると
歯がしみる感じがしますね。
(ささせしかさん、すみません)
語感についてのイメージを
お伝えできたでしょうか。
開業を検討中の皆様も
語感を大切にした医院名を
しっかり意識なさって下さい。

2020年10月23日


四つ葉のクローバー
9月末で6500本を超えました。
(このブログを書いている
9/28時点で6502本)
涼しくなって雨も降ったおかげで
8月の282本から
9月538本と少しペースアップ。
四つ葉を探していてふと気づいたこと。
「幸運」を見つけるためには
下準備が大切!!
・どこにシロツメクサが生えているか、
常にリサーチ(マーケットリサーチ)
・四つ葉になる条件を学ぶ
(事前勉強)
・ありそうな場所へ足を運ぶ
(現場確認)
・一度見つけた場所は
30センチ単位の細かい場所まで記憶する。
(頭の中でのメモの大切さ)
・採れそうなタイミングを予想して訪問
(気温、降水、草刈り など)
その結果
9月も毎週末100本ペースでした。
決してテキトーに探して
ラッキーに見つかるのではなく
「前回あそこは70本だったな」
「雨も降って3週間経ったからチェックしてみよう」
↓
結果、50本といった感じです。
医院の開業と全く同じことに気付いた
今日この頃です。

2020年01月31日


日本医師会のJMAP。
クライアント先で説明していたら
1.「愛知県」を選択→豊川市(市町村)を選択
2.精神科系診療所などの診療科目を選択
すると、全国平均の人口比の
診療科別のクリニック軒数と、
その地域の現状の軒数が表示され
その診療科で開業するのに
競合が多いエリアかどうかがすぐにわかります。
また、地図をクリックすれば
現状のクリニックの位置も
すぐにチェックできます。
今までは、
グーグルマップや
市町村の人口統計をリサーチして
診療調査をしていた開業サポートが
ずいぶん進歩して驚きました。

2019年04月30日


いつも、すずたけがお世話になっている
プリメド社さんの新刊
『若手院長です 開業のこと何でも質問してください』
大橋博樹(多摩ファミリークリニック)
栗原大輔(かまくらファミリークリニック)
小宮山学(ありがとうみんなファミリークリニック平塚)
田原正夫(岩倉駅前たはらクリニック)
森永太助(つむぎファミリークリニック) 著
プリメド社 刊
コンサルタントが書いた開業マニュアルではなく
実際に開業されたDr.が
その体験を書いた本です。
帯紹介
開業して数年・・・記憶が新しいうちに、
うまくいったこと、失敗したこと、おもいもよらなかったこと
・・・など。お伝えしたい!
(前略)今回、開業して数年の若手開業医が集まり、開業決意から開業後までの、良かったこと・困ったことを等身大のありのままの目線で本書を執筆しました。執筆者
目次を見ればおわかりのように、開業を考えている医師が「どんなことに疑問をもつか?」ということを徹底的に重視して、自分たちの数年前を思い出して、より実践的なテーマになる様に構成しました。
そして、それぞれのテーマについて、分担で執筆するのではなく、SNSなどを利用して、筆者らそれぞれの意見を集約してまとめたものです。筆者らの間で共通する思い(人事の悩みな)は強調し、異なる意見があった場合は、両論を併記することで、よりリアルな内容になるよう心がけました。「この本のこと(序文)」から
大橋博樹(多摩ファミリークリニック)開業を考えていらっしゃるDr.にとって
栗原大輔(かまくらファミリークリニック)
小宮山学(ありがとうみんなファミリークリニック平塚)
田原正夫(岩倉駅前たはらクリニック)
森永太助(つむぎファミリークリニック)
とても良い教科書です。

2018年11月16日


3,000円のテキスト代だけで受講できる
とってもおすすめの研修会が開催されます。
公益社団法人
日本医業経営コンサルタント協会主催
『歯科医院経営基本講座』
日程:平成30年12月2日(日)
10時〜17時30分
場所:AP東京八重洲通り
11階 Kルーム+Nルーム
対象者:歯科医師国家試験合格者
研修医
開業医
公益社団法人日本医業経営コンサルタント協会会員
テーマ:歯科医師が良質な医療を提供し続けるために必要な健全経営
料金:3,000円
歯科医師向け情報サイト
WHITE CROSS(ホワイトクロス)に
掲載されました。
URL:https://www.whitecross.co.jp/events/view/841
講義1
歯科医療・介護保険制度と外的環境
講師:同協会 調査研究・提言委員会委員長
認定登録医業経営コンサルタント
木村泰久 氏
講義2
健全経営と戦略的マネジメント
講師:同協会 歯科経営専門分科会委員
認定登録医業経営コンサルタント
鈴木竹仁
講義3
院長の役割とリーダーシップ
講師:同協会 会長
認定登録医業経営コンサルタント/歯科医師
永山正人 氏
講義4
人事管理
講師:同協会 調査研究・提言委員会委員長
認定登録医業経営コンサルタント
木村泰久 氏
講義5
歯科医院の会計・税務
講師:同協会 歯科経営専門分科会委員長
認定登録医業経営コンサルタント/税理士
角田祥子 氏
講義6
歯科医院のリスクマネジメント
講師:同協会 歯科経営専門分科会委員
認定登録医業経営コンサルタント
清水正路 氏
コンサルタント協会の
歯科専門分科会のメンバーが
講師を致します。
お知り合いの方や
その子供さんへ
ぜひ情報をお伝え下さい。
昨年も定員の100名が満席でしたので
早めのお申し込みをお願いします。
(11月22日(木)が締切となっております。)
*ご案内・お申込みPDF

2018年06月08日


今週も金曜日になってしまいましたので
惜しまれつつも(笑)
「開業準備ノウハウ」は
最終回に致します。
(残りすべてご紹介致しますので
少し長文になります。)
【心遣い】
細部にわたる心遣いが大切
患者さんがクリニックの敷地に入ってから出ていくまでに、どれほどの心遣いがなされているかもポイントになります。
駐車場の収容台数を可能な限り増やそうとすると、駐車スペースが狭くなって患者さんが使いづらくなります。一度でも事故が起これば、医院の信頼が低下するので注意が必要です。子供連れのお母さんが使いやすい駐車場が理想です。
院内ではトイレのスイッチ1つをとっても、電気と換気扇のスイッチは一体型ではなく、別々の位置にしておき、常に換気をすればトイレの臭いが待合室に流れてきません。トイレについての注意点は私のブログで4ページにわたって紹介していますので、是非ご参考にしてください。
このように、患者さんに優しい医院デザインを実現するためには、先に開業された先輩ドクターや、開業支援業者のアドバイスを求めることをお勧めします。
1日300人が読むブログもご参考に【リース】
簡単な自己紹介として、まず私が執筆した医療関連の情報誌をお伝えしておきます。
『日経ヘルスケア』で“医院のコスト削減”をテーマに解説したり、“院長駆け込み寺”というコーナーで待ち時間の短縮方法を紹介しています。
また、このブログ『院長先生のための知恵袋』は、医療系のブログの中ではアクセス数が多く、1ヶ月に1万人近い方に読んでいただいています。ブログでは開業や医院経営に役立つ情報を1,500ほど紹介していますのでご参考にしていただければ幸いです。
開業された先生方が実際に現場に困ったお話を含めた失敗談や成功例を交えお伝えしたいと思います。
購入するか?リースにするか?最後に。
医療機器等の機会をリースにするべきか、購入するべきかという質問をよく受けます。
長く使うものは買った方が得ですし、5〜7年で使い終えたり、更新するものであればリースが良いでしょう。
また銀行からの借入金だけでは資金が足らない時に、リースを利用する手があります。
リースなら、銀行の融資の限度枠を温存しながら、長期の資金導入と同じ効果を得ることができます。
パートナーをうまく使い、開業成功を導く最後までお付き合いくださいまして
先生方がお一人で開業に必要なすべてをこなしていかれることは難しいと思います。そこで、税理士や医療系コンサルタントなど、経験のあるパートナーを選んで、そのノウハウをうまく使って開業を成功に導いていただければ幸いです。
冒頭で申したように、開業はゴールではなくスタートです。開業によって、ご自身が目指す医療に取り組まれながら、強い信頼の絆で結ばれる患者さんを一人でも増やしてくださることを期待します。
ありがとうございました。


2018年06月07日


今日のブログも
「開業準備ノウハウ」講演録を
ご紹介させていただきます。
今日のテーマは
「人」、スタッフです。
【人】
開業後に“人”の問題で悩まないために
開業後にスタッフのことで悩む先生が多いようです。そのような事態をできる限り回避するため、募集チラシには、ご自身が目指す診療を明確にし、それに賛成してくれる人材を選ぶことをお勧めします。また、ホームページ上でも同時に求人活動をする必要があります。
面接において、尊敬する人物や愛読書を尋ねることはルール違反になるため、気をつけてください。実際の面接では、求職者の“人となり”はなかなか見抜けませんので、裏面接を行うケースがあります。例えば院内を案内するときに、最初に「よろしくお願いします」ときちんと挨拶ができるか。院内のごみ箱の横に紙くずを置いておき、それを拾って捨てるかどうか・・・という具合です。
成果の大きいユニバーサルサービス研修
スタッフの初顔合わせの際は、ユニフォーム選びをしてもらうと全員が盛り上がります。ドクターが、通販カタログからお手頃な値段のユニフォームをあらかじめ選んでおき、スタッフに「この中から選んでください」といった失敗例がありました。大ブーイングが起こったそうです。ユニフォームは少々贅沢してもいいポイントだと思います。
スタッフ研修については、1週間以上かけるのが理想です。最近では接遇やコミュニケーションは必須となるので、そうした研修も受けていただくべきでしょう。
私は、『ユニバーサルサービス研修』を勧めています。あらゆる人が生きやすい社会を作っていく“ソーシャルインクルージョン”の観点から、アイマスクやイヤホン等を用いて見えない、あるいは聞こえない状況などを体験してもらっています。これによって、障害を持つ方に対するサポートの仕方を身につけていただくと同時に、健常な方に優しく接する対応力をつけていただいています。
つづく


2018年06月06日


昨日に引き続き
MMPの古いファイルから出てきた
「開業準備ノウハウ」
という講演録から
今日は開業立地について
ご紹介させていただきます。
【開業立地】
“そこがベストの開業地か”という視点が重要
立地の選定はなかなか難しいと思いますが、出身地や勤務地、競合医院の少ないエリアがポイントになります。いずれにしても、先生が家族と一緒に住んでみたいと思われるところをお勧めします。それぐらいその地域が好きであれば、まず失敗することはありません。開業地の選定での失敗例を紹介しましょう。
親御さんが開業医で、診療所をお持ちだったことから、「土地を借りるのも、建物を建てるのももったいない」という理由で、既存の診療所を改装されたケースがありました。しかし改装には、新築と同じくらいの費用がかかってしまいました。こうしたケースが多々あります。“もったいない”という発想ではなく、“そこがベストの開業地か”という視点で開業地を選定してください。
“出入りのしやすさ”を考えて開業地を選定つづく
多くのコンサルタントが、「最近は診療圏が狭くなっている」と言われます。それに対して、私は逆に「広くなっている」と感じています。
ある内科医院の診療圏は約10キロです。通常の事業計画で診療圏として想定される2キロ圏内ですが、車で10分ほど走ると4,5キロは行けます。その距離を直径にすれば、約10キロ圏になります。
私がかかわった開業例で、良い意味で診療圏調査と実態が最も異なったケースをご紹介しましょう。
2キロ圏内の患者はそれほど見込める状況ではなく、銀行が提出した診療圏調査では見込み患者数が1日35人でした。しかし実際には180人の患者が来院しています。その医院の前の道路はそれほど広くないものの、交通量が多く、出入りがしやすいという特徴がありました。
診療圏は単純な同心円ではありません。土地の形や駐車場の収容台数から“出入りのしやすさ”を考えて開業地を選んでいただけると、見込み数が4,5倍にも増えることがあります。土地が若干悪くても、ビルボードとサインボードを上手に使ってください。ビルボードは、スーパーマーケットの駐車場などの人が集まる場所に出して、
医院の認知度を高めるものです。電柱看板などのサインボードは、医院の近隣エリアに出して、医院の道案内となるものです。


2018年06月05日


MMPの古いファイルの中から
「開業準備ノウハウ」
という講演録みたいなものが
出てきました。
いつ、どこで使ったものか
すっかり忘れてしまっていますが
開業準備について
コンパクトにまとめられていますので
今週のブログで
順番に紹介させていただきます。
医院を大きく育てるためには準備が大切医院名については
開業は先生方が望む医療を実践することが目的ですから、開業はゴールではなく、スタートです。開業してから予想外のことも起こりますが、子どもを育てるように“医院を育てる”イメージを持ってください。その中心となるものが理念です。
理念というと仰々しく聞こえるかもしれませんが、“どういう患者さんにどういう診療を提供していきたいか”ということです。
潤沢な資金と十分なスペースを確保できるのがベストですが、たいていの場合は、限られた条件下で開業することになります。そこで私はいつも「後で増築できるような含みを持たせてください」とお伝えしています。仮に医院を建てるとすれば、その後の成長を考え、余裕を持って建築設計してください。例えば待合室の前の花壇をつぶしてキッズコーナーを作ったり、建物についても“育てていく”という発想が必要だと思います。
昨日のブログでも取り上げました。
最も宣伝効果の高い医院名の命名ポイントつづく
皮膚科のドクターはよく、「皮ふ」「皮フ」とひらがなやカタカナを使われます。しかし、その場合「皮膚科」で検索しても、検索エンジンに認識されません。医院名は、クリニックを一番宣伝するため、SEO対策も視野に入れてください。
また語感を大切にすると患者に親しまれます。例えばオノマトペを活用し「すくすく」「のびのび」「はつらつ」「いきいき」という響きを取り入れれば、好感を持たれます。


2017年01月30日


すずたけがコンサルタントとして
独立開業してから12年経ちます。
先日、地元の方がフェイスブックで
38歳のお誕生日に「ミヤ(三谷)」になりました。
これからも地元を大切にします。
というコメントが載せられていました。
蒲郡市三谷町の方は
300年以上続く三谷祭りもあり
地元愛がとても強いのです。
常々申し上げていることですが
開業の立地を考える場合、
診療圏に患者さんが沢山いるということも大切ですが
開業する場所が好きかどうかも
より大切です。
すずたけも開業するまでは
今まで勤めていた職場を辞めるという
マイナスの意識が強かったのですが、
開業した時に100人近い方々から
祝福していただき感動した覚えがあります。
開業をお考えの皆様、
開業は決して数字だけではなく
人のつながりも大切ですので
開業する地域を愛するようにしましょう。
