2017年06月20日
日経ヘルスケア2017年6月号に
『介護施設・高齢者住宅の
入院防止大作戦』
という記事が掲載されました。
日経ヘルスケアでは
あまり歯科系の話題は触れられないのですが
今回の特集は
「口腔ケアをしっかり行うことで
肺炎を予防することができる」
という記事でした。
特別養護老人ホームや
サービス付高齢者住宅や
介護老人保健施設などで
口腔ケアをしっかり行うことで
■入院延べ日数が2年間で
10分の1に減少した事例
■誤嚥性肺炎による入院を
ゼロにした事例
■肺炎が要因の入院、退所者の割合が
26%に減少
■口腔ケアの徹底で
誤嚥性肺炎の入院ゼロを継続
などと言った
それぞれの事業所の事例が
紹介されています。
特養や老健
サービス付高齢者住宅
特定施設
などが、かなり増えてきており
どちらの施設も
稼働率の低下に悩まされていると思います。
入居者、入所者の
肺炎による入院は
日常的な出来事だと思いますが
口腔ケアを徹底することで
少しでも入所の稼働率が上がれば
施設と入所者ご本人の
双方にとって、とても良いことだと思います。
ざっくりですが、介護事業所では
年間稼働率が1床増えるだけで
400万円の増収になります。
と言うことは、
常勤の歯科衛生士さんを
お一人雇って
口腔ケアを実践していけば
収支としてはトントンかもしれませんが
利用者さんのQOLは
大きく向上することになると思います。
歯科医院の皆さんも
ぜひ日経ヘルスケアのこの記事を
お読みいただいて
高齢者の口腔ケアの大切さを
再認識していただけると思います。