2017年01月18日
2016年12月29日付『日本経済新聞』
文化のコーナーに
野鳥彫刻家、内山春雄さんの
「野鳥彫刻 触って学んで
(30年かけ250種の作品、盲学校で鳥の世界教える)」
という記事が掲載されていました。
バードカービングから始めた内山さんが
「タッチカービング」に変化したきっかけを
記事より引用させていただきます。
ある日、目の不自由な女性から「鳥を彫っているのですか?何か触れるものはありますか?」と声を掛けられた。当時は彫ることで精いっぱいだったが、目の不自由な人にとっては、鳥の形を把握する手段になることに初めて気付かされた。少し長くなりますが、続けて引用させていただきます。
カラス、スズメ、キジバトなど5種を作成し、生態を解説する点字資料や鳴き声のテープなどもそろえ、2011年から盲学校での出張授業を始めた。
生徒たちは、とても繊細なタッチで注意深く触り、形、質感、肌触りなどを手や指で感じながら、情報を得ていく。「カァー、カァー」と鳴くカラスの実際の大きさ、くちばしの形、足の形などを初めて知り、「カラスってこんなに大きかったんですね。生まれて初めて知りました」と、喜びにあふれた笑顔を見せられた時には、手弁当でやってきた苦労が一気に報われた思いがした。
くちばしの特徴と食性を説明した時には「植物の種を食べる鳥と花の蜜をなめる鳥では、くちばしの形が違うのがよく理解できる」と話す生徒がいた。触ったたけでここまで理解してしまうとは!目は見えずとも晴眼者と同じように鳥の世界を楽しめるのだ。すみません、記事の引用が長くなってしまいましたが
この発見を機に、目の不自由な人たちに鳥類の世界を伝えていくという重要な使命が私にあると感じ、それを果たしていきたいと思った。視覚障害者の鳥類学者が現れることを夢見て。
すずたけが勉強している折り紙でも
まったく同じ様な体験をしたため
この記事が目に留まったのです。
それはハンドバッグの折り紙を
これを視覚障がいの方に
チャレンジしていただいたことです。
まず、折り方を言葉でまとめました。
(ハンドバッグ折り方PDF)
(ハンドバッグサンプルPDF)
そして、一つ一つの順番に手で触れるための
サンプルを作りました。
折り方を音声で再生しながら
折り紙を手で触れて
確認してすすめていくのです。
こうしてハンドバッグを折り上げらた時は
感動しました。
視覚障がいの方も
すてきな折り紙が折れるのです。