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2011年11月05日

ブログランキング・にほんブログ村へ 昨年の診療報酬改定のセミナーを聞きに行ったとき
中医協のメンバーの方が、財務省が配分を仕切った云々という発言がありました。

個人的には、財務省のレトリックに引っかかったマイナス改定だと思っています。
その理由は
歯科、外来、入院の配分を財務省が決め、中でも急性期や救急医療に手厚く配分したことです。

歯科は確か500億円か600億円のプラス改定。
しばしばブログで取り上げている話題ですが、歯科は84%が個人診療所ですので
150億円から200億円は税金で取り戻されていしまいます。

急性期や、救急に取り組んでいる病院は公的病院の割合が多いと思います。
もちろん民間病院で恩恵を受けているところもたくさんありますが。

愛知県内の公立病院も黒字化したり、赤字幅が大きく減少しています。
そこで気になることが、市民病院の赤字は市からの補填で埋められていました。
国立病院の赤字は国からの補填です。黒字化した場合は、補填しなくて済みます。

これまで国公立病院の赤字額を埋める金額は医療費としてカウントされているのでしょうか。
なんとなく、近くの市民病院の赤字を市役所が補填している金額が医療費に計上されているとは考えにくいのですが、どうなのでしょうか。
また、そのような赤字が減った場合の地方交付税交付金の扱いはどうなるのでしょうか?

まったく個人的な想像ですが
歯科を除いて、薬価の切り下げで4千数百億円を作り出し、診療報酬改定(5千億円弱)に充当したので
前回は0,2%弱のプラス改定といわれています。
そのうち急性期の入院部分が4000億円として、そのうち救急医療など公的病医院の経営改善に回った部分を2000億円とすれば、これまで赤字だった国公立病院への補填がそれだけ減少します。

民間も含めたすべての医療機関で薬価を下げて集めた金額が公的病院の赤字補填に使われているとすればさすが財務省です。
公的病院の赤字減少はデータとして出てきますので、その分これまでどういった支出で埋められていたのか黒字化した場合の予算の流れがどうなるのか、ぜひ知りたいものです。

このようなことから、前回の診療報酬改定はマイナス改定だったと思っていますし
来年の改定も、デフレだとか勤務医と開業医の格差だとかの理由を持ち出して
何とかマイナス改定にしようと意図し、結果ゼロ改定といいながらも
テクニック的な部分をさわって実質的にマイナス改定にするような予感がしています。



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