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2008年05月12日

「日本人のしきたり」を書いていらっしゃる飯倉晴武さんは、他にも「日本人礼儀作法のしきたり」、「日本人 数のしきたり」といった、しきたりの本を出してらっしゃいます。

年間行事として、また日常習慣として、意識せずにしている行動にもいろいろな考え方や背景があった上で、今のしきたりになっているのですね。

そこで、医院のしきたりです。
ずっとその医院で働いていらっしゃるスタッフにとっては当然の事であっても、新人スタッフにとってはチンプンカンプンです。
また、頭ごなしに「こーしなさい!」「あーしなさい!」と注意されても先輩達の暗黙知を共通認識として持っていませんので、素直に取り組めなかったりしてしまいます。
そこで「医院のしきたりミーティング」です。

スタッフには、1人5つくらい(無理なら3つくらい)自院のしきたりと思われる事と、自分なりになぜそういう事になっているかの理由を発表してもらいます。

例えば!!

例1
<しきたり>
残業をせずに帰る人はトイレの窓などのカギを確認と、ゴミ集めをしてから帰る。
<理由>
残業をしている人は忙しいのでできるだけ最後の施錠などの負担を軽くする。

例2
<しきたり>
最後に帰る人はポストの郵便物を確認し、あれば取り込んでおく。
<理由>
個人情報が含まれる郵便物を一晩外へ放置しておかない。

例3
<しきたり>
スタッフの通勤用自動車は第一駐車場へは止めず、第二駐車場を利用する。
<理由>
体調不良の患者さんの負担を少なくする。

などなど

こうした発表をしていけば、暗黙知であったものが、明白に理由のある大切な院内ルールになります。そこで、自分なりの理由付けが間違っていたとしても、先輩にとっては「そう感じていたんだ」と見直す機会になりますし、先輩から「なるほど!!」という理由を聞けば、「これからきちんとしてみよう」と言う気持ちも強まります。

一度しきたりミーティングをしてみましょう。

(余談ですが、個人的には“しきたり”というと森繁久彌さんの“屋根の上のヴァイオリン弾き”の“しきたり”の歌を思い出してしまいます。)

2008年05月09日

サッポロビールの季刊誌『rise2007 WINTER号』の中で、福山幸一さんの「接客のツボ」のコーナーで、“常にお客様のパーソナルスペースに配慮する”として、パーソナルスペースを4つに分けて紹介してらっしゃいます。

前方―交渉の空間
   社会的な交渉や対立、競争などの性格を持っている。
横側―私的な空間
   共同や協調、友好などの性格を持っている。
後方―意識されない空間
   恐怖や身の危険を感じる性格を持っている。
頭上―支配的空間
   神秘的、威圧的などの性格を持っている。

お店の入口で客待ちをする時、注文を取る時、会計時、作業時などの注意点についてお話されていました。

クリニックでは、患者さんの安心感をという要素も入ってきますので、より配慮が必要なのですが、例えば、

・歩行が不自由な患者さんには、隣に座って会計をしたり、お薬の説明をしたりする。
・待合室のイスの配置は、常に受付と真正面で向き合うのではなく、少し視線の角度を変化させて、対決姿勢ではなくさせたりする。
・患者さんの後ろから声は掛ないようにする。
・ベッドで横になっている患者さんには立ったまま話しかけないようにする。

などなどの工夫が出来ると思います。
スタッフと患者さんのパーソナルスペースについて、ミーティングをしてみましょう。
きっと何か気づきがあると思います。

2008年05月07日

今年の4月から、パートタイム労働法が改正されました。
以下5点です。
1.雇用するときに通知しなければいけない事(文書で)
  昇給の有無、賞与の有無、退職金の支給の有無
2.雇用後に待遇について説明を求められた場合、説明責任がある
3.業務内容や責任が正職員と同じ場合、お給料や研修・厚生面で差別してはいけない
4.正職員になることができる制度が必要
5.苦情があれば自主的に解決ができることが必要

一番のポイントは、同じ仕事をしていれば同じ給与を支払うというところだと思います。

社労士さんによっては、「同じ処遇ではない」というところを強調する意味で、「勉強会には参加しなくて良い」とか「残業しなくて良い」ということにして、時間給の差を容認することをお勧めしているようですが、ちょっと疑問に感じてしまいます。

確かに、経営が厳しい中で人件費の増加は困ることですが、それよりももっと大切なのは、スタッフの「やる気」ではないでしょうか。

例えば、8人いるパートさんの時給が800円から1200円にアップしても、20時間×400円×8人×52週=330万円の費用増加ですが、パートさんに「あなたたちは、正社員ではないのですから、残業する必要もなければ、院内の勉強会に出る必要もありません。その代わりに時給も安いのですよ」などと言うだけで、返ってくるやる気ダウンや反発を想像すると、とてもお金には換算できません。極めていけば、そのような魅力のない職場には人が集まらなくなってしまいます。

ちょっと極論かもしれませんが、パートタイマーのスタッフでも、正しく評価をして、常勤のスタッフと同じ仕事なら同じ時給を支払い、同じように責任とやる気を持って仕事を楽しんでいただく。これはお金にかえられないと思います。

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